専城乳児保育園 ~子ども達の「今の気持ち」と「今の発達」に寄り添う優しさを大切にしています。~

理念ブログ

子どもを認める

2019年2月10日

 先日、セラピードッグを相手に、子どもたちが本の読み聞かせをしたというニュースを見ました。兵庫県西宮市の武庫川女子大学付属図書館で行われた「絵本読み聞かせ会」に幼稚園児約30人が参加して、セラピードッグに向かってお気に入りの1冊を音読したそうです。

 おとなしく耳を傾けるセラピードッグに、安心して読み聞かせが出来ることで、子ども達にコミュニケーションに自信をつける効果があるのだそうです。

 これは恐らく、犬ならば例えどんなに読み間違えても、つっかえても、文句を言ったり、自分の読み聞かせを批判したりする事なく、ありのままを受け入れられるから、子どもも安心して読み聞かせに挑戦でき、また達成感も得られて、それがコミュニケーションに対する自信につながっていくのでしょう。

 このニュースで改めて感じたことは、子育てにおいて、自分が認められている、受け入れられているということを子どもが実感できるということが、いかにその子の成長に大きな影響を与えるかということです。

 ただ親が子を認めるといっても色んな認め方があります。例えば学校のテストでいい点数を取ったといったように、好ましい結果に対してよい評価をすること。いわゆる「ほめる」という認め方です。これを「結果承認」といいます。

 その他に、挨拶をしたり、名前を呼んだり、目を見て話したりなど、その子に対して自分はあなたの存在そのものを認めているよということが伝わるような行為のことを「存在承認」といいます。存在そのものを認める認め方です。

 さらには、その子についての事実、している行為について、目に留めて伝えること。これを「事実承認」といいます。その子の事実や行なっていることについて言葉にして、伝えるだけでその子を認めたことになるのです。(例えば、「お花書いてるの」とか「○○ちゃん髪切ったの」とか「お洋服かわいいね」とか「手洗い上手になったね」とか何でもいいのです)

 親御さん方は、「結果承認」については意識されていますが、意外と「存在承認」「事実承認」は見過ごされがちです。でもこの二つは、「結果承認」以上に大切だと思います。

 園では、保育士が、子ども達の名前を呼び、元気に挨拶をし、目をみてお話しして、その子が行っていることに優しく声掛けをし、絶えず「存在承認」と「事実承認」を繰り返しています。(もちろん良いことをしたり、頑張った時には「結果承認」も)

 それらを通して、自分に対して関心を持ってくれているんだ、とその子の中に自己肯定感が育まれ、また、自分の存在を認められたと感じることによって、他者に対する信頼感も形成されていきます。その自己肯定感、安心感がベースとなって、何事に対しても積極的に挑戦していこうという知的好奇心も育まれていくのです。

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