2019年12月2日
例年にない暖冬とはいえ、12月ともなると朝晩の寒さがだんだん厳しくなってきました。冬は、子ども達が屋内で過ごす時間が長くなります。その為子どもの事故も多くなります。不慮の事故は場合によっては死に至ることもあるので、家庭においても安全管理が大切になってきます。
事故が多い場所は居間です。ソファーやいすからの転落、アイロン、ストーブにさわるやけどや、ホットカーペットや床暖房に子どもを長時間寝かせてしまっての低温やけどなど様々あります。事後予防のために、ストーブに安全柵をつけたり、ソファーやイスは足からおりるように教えたり、ホットカーペットに長時間寝かせないなど気を付けたいものです。
また、過去には、ブラインドカーテンのひもに首がからまって死亡したケースもあるそうです。子どもはひもやコードが好きですので、手に触らない様に、ひもは高い位置に束ね、コードは壁にはわせて留めるなどの注意が必要です。
また、台所も子どもの興味を引く様な危険な物がいっぱいありますので、乳幼児が台所に入れないよう柵などをつけると安心です。
浴室や洗面所も危険です。お湯を張った浴槽をのぞき込んで落ちて溺れる恐れがあります。乳幼児がいる家庭は、日頃から残し湯をしないなど習慣づけたいものです。浴室や洗面所、トイレなどには、洗剤などがありますので、誤飲防止の為、手の届かない高い場所に保管することも必要です。
乳幼児期の子どもで怖いのが、この誤飲です。生後5~6カ月頃から、赤ちゃんは手に触れるものを、何でも口に持っていくようになりますが、これは赤ちゃんが、最も感覚の発達している口で、安全かどうかを確認しようとしている本能的な行為なのだそうです。直径39ミリ以下の物体は誤飲のおそれがありますので、特に注意しなければなりません。
その外、ベランダや階段などからの転落事故もありますので、箱、家具など踏み台になるようなものをベランダや窓際に置かないことも大切です。
お家は子どもにとって、心からくつろげる安らぎの場です。それだけに家庭に潜んでいる危険に大人がしっかりと対処して安全管理していくことが求められます。