専城乳児保育園 ~子ども達の「今の気持ち」と「今の発達」に寄り添う優しさを大切にしています。~

理念ブログ

ウイルスとの共生

2020年5月25日

 東京都を含むすべての都道府県で緊急事態宣言の解除がなされるとの報道も出て、いよいよ日本全体で本格的に社会活動が再開されていきそうです。
 しかし、新型コロナウイルス感染症の流行が完全に終息したわけでもなく、第二波、第三波の流行も予測されています。政府から「新しい生活様式」が示されているように、ワクチンや治療薬が開発されるまでは、長期間にわたる新型コロナウイルス予防の取り組みが必要となります。
 分子生物学の福岡伸一先生によると、そもそもウイルスは私たち生命の不可避的な一部なので、それを根絶したり撲滅したりすることはできず、共に生きていくしかないのだそうです。
 先生によると、生命を「自己複製を唯一無二の目的とするシステム」と定義すれば、自らのコピーを増やし続けるウイルスは、とりもなおさず生命体と呼べるが、代謝も呼吸も自己破壊もしない点では、ウイルスは生物とも呼べない。ウイルスは生物と無生物のあいだに漂う奇妙な存在なのだそうです。
 その起源は、生命発生の初源から存在したのではなく、進化の結果、高等生物が登場したあと、高等生物の遺伝子の一部が、外部に飛び出したものとしてはじめてウイルスは現れたのだそうです。ウイルスはもともと私たちのものだったと言われるのです。
 親から子に遺伝する情報は垂直方向にしか伝わらないけれど、ウイルスのような存在があれば、情報は水平方向に、場合によっては種を超えてさえ伝達しうる。ウイルスこそが生命系全体の進化を加速してくれるから、その存在が温存されたのだそうです。
 だからウイルスというものは、根絶したり撲滅したりすることはできず、共に生きていくしかないのだそうです。
 専城乳児保育園でも、長丁場となる新型コロナウイルスの感染予防対策を職員一同で話し合っています。
 しかし、乳児ですので、どうしても「密接」は避けられず、保育中の園児マスクの着用も、乳児には危険ですので出来ません。年齢的に色々と制約がありますが、出来る範囲内で予防対策を徹底して、子ども達が安心して過ごせるようにしたいと思っています。

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