専城乳児保育園 ~子ども達の「今の気持ち」と「今の発達」に寄り添う優しさを大切にしています。~

理念ブログ

体温

2020年6月15日

 新型コロナウイルス感染症のパンデミック以来、体温を計る機会が増えました。その為でしょうか、体温計が品不足で入手が困難になっているそうです。
昔は水銀の体温計でしたが、決まって37℃のところに赤い線が付けられていました。それを見て、37℃を超えたら熱があるということなのだろうと思っていましたが、そうではないのだそうです。
 実は、37℃というのは、全世界の平均体温なのだそうです。日本人の平均値は36.89±0.34℃だから、37.2℃でも平熱の範囲なのだそうです。(その人の平熱より1℃以上高ければ発熱となります)
 その体温について、最近子ども達に体温異常が増えているそうです。医学博士で早稲田大学人間科学部教授の前橋 明先生の調査によると、ある保育園で登園してきた5歳児の体温を測ってみたら、約3割の子どもが、低体温(35℃台の体温)、高体温(37.5℃近い体温)であることがわかり、また朝の2時間だけで体温が1℃以上変動する子が12%近くいて、逆に変動のない子も7.2%いたのだそうです。
 先生によると、体温調節がうまくできないのは、自律神経の働きがうまく機能していないからで、生活習慣(睡眠・食事・運動)の乱れにその原因があるそうです。
実際、その影響で遊ばずにじっとしている子や、集中力に欠け、落ち着きがない子、すぐにカーッとなる子が、その園では目につくようになっていたそうです。
 その解決策として、前橋先生は、子どもたちを戸外で思い切り遊ばせました。すると、登園時の体温が36℃未満の低体温児と、36℃台の子どもたちは、体温が上がり、37℃以上だった子どもたちの体温は下がり、お昼前にはすべての子どもが、36℃から37℃の間に収まっていったそうです。

 体を動かすことで、体が熱を作り出す「産熱」と、熱を放散する「放熱」機能が活性化され、自律神経の働きがよくなって、その結果、体温調節ができやすくなったのです。
 前橋先生によると、いまの子どもたちは、運動量が不足しているので、そのために、おとなが意識して、運動の機会を努めて設けていくことが欠かせないのだそうです。
 また、先生は、子どもたちにとって、午前中は活動意欲がわくホルモンが分泌され、体温が高まっていく重要な時間帯で、この時間に戸外あそびをするのは成長過程にとって、必須の条件ですともいわれています。
 専城乳児保育園でも、昔から午前中の戸外あそびを大切にしてきました。お天気のいい日、子ども達は、毎日のように、園庭や境内で元気いっぱい体を動かして遊び、季節季節の花々や小動物に触れあって、色んな刺激をたくさん受けながら伸び伸びと成長しています。

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