専城乳児保育園 ~子ども達の「今の気持ち」と「今の発達」に寄り添う優しさを大切にしています。~

理念ブログ

知行一致

2020年9月9日

 明治以前の日本の教育で常に大切にされたものに、「知行一致」(ちぎょういっち)というものがあります。「知」とは、知識とか頭脳。「行」は、行為とか身体という意味で、人を育てるには、知的な教育と身体を通した心の教育(人格教育)の二つが両立してはじめて成り立つということです。

 例えば、職人さんでも昔は技術だけあっても一人前とは言われなかったそうです。まず弟子は技術を学ぶ前に、師匠の家に住み込み、日々の生活の中で行儀、見習いなど人格的な修練を積んで、身につけることを要求されました。知識や技術と人格が一致して初めて一人前と認められたのです。

 今でも名人、達人と言われる人には、その分野の知識、技術のみならず、周りの人が感服するような姿勢、人格を伴っていることが多いのは、「知行一致」による全人格的な学びの成果だと思います。

 また、高校野球で部員がグランドに一礼したり、どんな分野についてもそれを探求していることを○○道と呼んだりして、単に知識技術の習得にとどまらずに、人格的な成長を伴うことを大切にしていることは、「知行一致」のなごりといっていいでしょう。

 一方で現代の学校教育では、知的学習と人格教育は完全に分離され、その比重は圧倒的に知識習得に置かれています。こころの教育の大切さも言われていますが、知識偏重で「知行一致」といったような全人格的な学びが、なかなか出来なくなっているのが現状です。

 ひるがえって、乳幼児期というものは、子どもの人格形成において最も基礎となる大切な時期です。

 専城乳児保育園では、その子ども達の大切な時期に、四つの「おやくそく」のもと、園での集団生活や諸行事での様々な体験を通して、子ども達の豊かなこころの基礎を育んでいきたいと思っています。

このページの一番上へ