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理念ブログ

新型コロナ感染症と鼻呼吸と口腔ケア

2021年1月28日

 2度目の緊急事態宣言の後、一時期に比べて感染者数も減少傾向にあるようですが、まだまだ予断を許さない状況が続いています。

 先日、歯科医師会の学術理事の古市卓也先生による研修会で、為になる話を聞きました。

 今、新型コロナウイルス予防の為に、手洗い、手の消毒が強調されていますが、古市先生によると、実は手からのウイルス量は大したことはないそうです。

 それよりも、ヒトは1日に約1万リットルの空気を吸い込んでいますから、ウイルス量が一番多く入ってくるのは、呼吸なのだそうです。(先生は、だから換気が一番大事ですともおっしゃっていました)

 その呼吸で大切なのが、鼻呼吸です。鼻呼吸には、ウイルスを防ぐさまざまな関門があるからです。

 まず鼻毛でウイルスが付着した大きめのほこりなどがブロックされ、次に鼻の中の粘膜から出る粘液でウイルスがからめ捕られると、鼻から喉の奥にある無数の線毛がベルトコンベアのように動き、痰(たん)などで体外に排出されたり、胃に運ばれて胃酸で無害化されたりするのだそうです。

 先生によると、鼻は最も性能がよく、最も安全な加湿器で、空気を吸い込んで2秒で湿度85%になるそうです。

 このため、乾燥に強く湿気に弱いウイルスの生存率が低下し、その上、副鼻腔(びくう)で作り出され、殺菌作用などがある一酸化窒素(NO)の働きも加わるので、より感染リスクが下がるのだそうです。

 また、口内ケアも重要です。口や鼻から体内に入ったウイルスは、鼻の奥や喉の粘膜に付着し、酵素で細胞壁をこじ開けて細胞内に侵入して増殖することで感染した状態となりますが、虫歯や歯周病があったら、歯周病菌などの細菌はウイルスの細胞侵入をしやすくする酵素を出しているので感染のリスクが各段に高まるのだそうです。

 口呼吸では、そうした鼻が持つ防御機能は発揮されず、口内も乾燥してウイルスや細菌を殺す抗体の多くはいっている唾液も少なくなるので、ウイルスの数も減らず、冷たい空気が直接のどの奥へ入ると、線毛の動きも弱まって排出機能は下がり、ウイルスの侵入は容易になるそうです。

 また、幼児の口呼吸は、歯並びが悪くなったり、姿勢が悪くなったり、様々な弊害があるのでよくないとのことでした。

 歯科医院は、昔から感染症のリスクにさらされていたので、以前から感染症に対する対応が万全になされているので、歯科医院で新型コロナになった人もクラスターも発生していません。安心してお子さんを治療させて下さいとのことでした。

 ご家庭でも日頃から鼻呼吸と口腔ケアに気を付けて、新型コロナ感染症から身を守りましょう。

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