2021年2月12日
「子供は遊戯(あそび)をしないと馬鹿になる」
これは、玉川大学を作った小原國芳(おばら くによし)先生の言葉です。
乳幼児期の学びは、全て「遊び」を通して培われます。遊びを通しての総合的な導き(保育)によって、知識・技能の基礎や、思考力・判断力・表現力等の基礎、学びに向かう意欲や人間性などが育まれていくのです。その学びのキーポイントとなるものが“好奇心”です。
東京学芸大学名誉教授の杉原隆先生らによる研究では、子どもの運動能力と園での運動指導の頻度を比較したら、運動指導の回数が多いほど運動能力が下がったそうです。(週七回以上のグループが一番低かったそうです。これは、運動指導の時間しか体をうごかしてない。子どもの実生活とかけはなれているのではと思われます)
また、運動の内容を大人(保育者、運動指導者)が決める頻度が高い園ほど運動能力が低く、子ども達自ら決めることが多い園ほど運動能力が高くなったそうです。
この研究結果から解ることは、させられることよりも、自分たちがしたいと思うことの方が能力を養うということです。
逆に、興味をそそられない、好奇心をかきたてられないものをいくら大人がやらせても、子どもは成長しないということなのでしょう。心と身体は一致ですから、おそらくは心の育ちも同じではと思います。
自分の周りの色んなものに興味を持ち、そこから出た問いに自分で考えたり、試してみたりして、その問いと答えの間を試行錯誤しながら考えぬいてく過程の中で、子どもは成長していきます。その原動力となるものが“好奇心”なのです。
専城乳児保育園のお友達は、様々な遊びを通して、日々好奇心を刺激されています。