専城乳児保育園 ~子ども達の「今の気持ち」と「今の発達」に寄り添う優しさを大切にしています。~

理念ブログ

過干渉

2021年3月7日

 誰にとっても、わが子はかけがえのない大切な存在です。かけがえのない大切な存在だからこそ、親はその子によかれと思い、ついついあれやこれやと口や手がでてしまいがちです。

 ユニセフが昨年9月に、先進・新興国38カ国に住む子どもの幸福度を調査した報告書を公表しました。そこでは、日本の子どもは、「身体的健康」では、1位でしたが、学問などの能力をはかる「スキル」は27位、「精神的幸福度」は37位でした。

 教育者としての活動が認められ、国連世界平和賞を受賞した七田眞氏に師事し、自身も日本やアメリカ、中国で幼児教育に携わっておられる船津徹氏によると、「日本のこどもの精神的幸福度が低い原因として、過干渉が一番大きいのではないか」といわれています。

 過干渉とは、子どもを親の思い通りに育てようと、手出し・口出して行動をコントロールすることです。

 船津氏のお話によると、ミネソタ大学の研究調査の結果わかったことは、干渉が多い親に育てられた子どもほど感情のコントロールが苦手で社会性の発達が低く、学習面で苦労する傾向があるのだそうです。

 また、メアリーワシントン大学の研究では、過干渉は子どもの能力や独立心の発展を妨げるだけでなく、子供の幸福感を奪い、大人になってからプレッシャーにうまく対応する力を失わせるのだそうです。

 親が、子どもを心配するあまり行動の先回りをし過ぎたり、溺愛のあまり子どもを自分の所有物のように思ったり、「あれはダメ、これはダメ」と子どもに過干渉し続けると、子どもは「自分は信頼されていない」と感じ自主的なやる気を失っていくのだそうです。

 子どもの「やる気」を育てるには「やらされている」ではなく、「自分の意思でやっている」という感覚を持たせることが必要なのだそうです。子どもは自分で決めたことについては自主的にやろうとします。

 そして、子ども時代に「自分でできた」という成功体験が多いほど自立心やチャレンジ精神旺盛な子どもに成長していき、同時に自己肯定感も育ってくるのだそうです。

その子どもの自主性と自己肯定感を育てる最高の方法が「お手伝い」です。どんな些細なことでもいいですので、ご家庭でもお子さんに「お手伝い」を頼んで下さい。

 そして、手伝ってくれたら、「ありがとう」と感謝して「よく出来たね。ママ助かったわ」と褒めてやって下さい。子どもは、「自分はできる」という気持ちを大きくすることでしょう。

 たくさんお手伝いを頼まれた子どもは、成功体験を重ねています。人から感謝される喜びを多く経験して育った子どもは、きっと前向きで何ごとにも積極的にチャレンジしていく人に育っていくことでしょう。

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